電子内容証明郵便(e内容証明)

本日ご紹介するのは、電子内容証明郵便です。

内容証明郵便とは、文字どおり、書いた内容を郵便局が証明してくれる郵便です。
普通の郵便ですと、「そんなことは手紙に書いていなかった」という言い逃れができる余地がありますが、内容証明郵便では、そのような言い逃れは出来ないというわけです。

弁護士としては、時効が迫っている場合に時効の完成猶予を目的として使うことなどがあります。
法律の条文上、時効は、手紙で催促するだけで、6カ月間時効が止まることになっています。
しかし、単なる手紙で催促しても「そんなことは手紙に書いていなかった。時効は完成した。」と言われてしまうリスクがあります。
これに対し、内容証明郵便で催促すれば、「そんなことは手紙に書いていなかった。」とは言えなくなるので、6が月間時効が停止する訳です。

普通に内容証明郵便を出そうとすると、同じ内容の書類を3部作り(1部は受取人用、1部は差出人の控え用、残り1部が郵便局保管です。)、ゆうゆう窓口を持っているくらい大きな郵便局に行って、実際に局員さんに3通とも同じ内容か確認してもらったうえで、発送することができます。つまり、郵便局に行く手間、局員さんに確認してもらう手間がかかる訳です。

しかし、電子内容証明郵便では、webゆうびんと同じく、インターネット上で手続きが完結します。郵便局に行く手間がかかりません。
もちろん、内容証明郵便の内容はデータで作成しますので、3通友同じ内容かどうか確認してもらう手間もかかりません。

ただ、電子内容証明郵便には、なぜか、ログインできない問題が発生しやすいです。
以前は、野田隼人先生のウェブサイトを参照すれば、ログインできたのですが、今はそれでもログインできないことがあります。

また、新しいOSに対応が遅れることが多く、現時点でいうと、Windows11にすぐに対応してもらえるかどうか不安です。

ただ、ログインさえできれば、種々の手間が減ります。ご検討ください。