【判例速報】佐賀地裁・捜査機関を装った特殊詐欺8件と懲役7年(2026年9月21日)

裁判所ウェブサイトの新着裁判例のうち、当サイトの過去の速報で未報告のものは1件です(インターネット関連分野に直接該当するものは0件。ただし、なりすまし型特殊詐欺の量刑事例として参照価値があります)。

※裁判所サイトには掲載日(公開日)が表示されないため、「昨日から今日にかけて公開された分」を厳密に特定することはできません。
裁判年月日ベースで直近の新着一覧掲載分を確認し、当サイトで既に報告済みのものを除外しています。

1 佐賀地裁・捜査機関を装った特殊詐欺8件と大麻リキッド所持(令和8年7月9日)

  • 裁判所名:佐賀地方裁判所 刑事部
  • 裁判年月日:令和8年7月9日
  • 事件番号:裁判例検索の一覧表示は「令和7(わ)159」。判決文上は令和7年(わ)第159号、第203号、第255号、令和8年(わ)第47号、第69号
  • 事件名:裁判所サイト上は空欄(判示事項の要旨・裁判要旨・参照法条もいずれも空欄)

事案の概要

捜査機関を装って被害者に電話をかけ、現金を預けるなど協力に応じなければ逮捕する必要があると述べるなどして、合計4名の被害者から8回にわたり現金をだまし取った特殊詐欺8件(判示第1〜第8)と、いわゆる大麻リキッドの所持(判示第9)が併合審理された事案です。判決文は「その被害額は合計約5億円と極めて多額である」と認定しています。

判断の要旨

主文は「被告人を懲役7年に処する。未決勾留日数中270日をその刑に算入する。佐賀地方検察庁で保管中の油状物質1点(令和8年領第218号符号1-1)を没収する。」というものです。
組織的・計画的な役割分担による多額の詐欺であることが重くみられる一方、判決文は「被告人は、前科を有さず、現在22歳と若年である」旨も摘示しています。

実務上のポイント

  • インターネット関連分野そのものではありませんが、捜査機関になりすます手口の特殊詐欺について、被害額約5億円規模・被害者4名・8回の犯行で懲役7年という量刑の一事例として参照価値があります。
  • 裁判所サイトの詳細ページは事件名・判示事項の要旨・裁判要旨がいずれも空欄であるため、上記の内容は判決文PDFの記載に基づくものです。裁判所による公式の要旨は未掲載(未確認)です。

出典

浅井裕貴弁護士(静岡県弁護士会)

静岡市清水区出身の弁護士。一橋大学・中央大学法科大学院卒業、静岡県弁護士会所属。ネットの誹謗中傷・発信者情報開示請求(意見照会・トレント対応を含む)、相続・遺言、交通事故案件に注力。基本情報技術者の知見を活かし、IT・インターネット分野の法律問題に対応している。