調停は別々が原則です。顔を合わせることは稀です

Q 朝の連続テレビ小説「虎に翼」では、離婚調停のシーンが時々出てきます。離婚調停のシーンでは、夫婦が同席しています。同席しないと、調停はできないものなのでしょうか。

A 少なくとも、私が知る限り、今は同席しない方が原則です。

【解説】

Qのとおり、「虎に翼」では、離婚調停で、夫婦同席しているシーンが時々出てきます。
しかし、調停は、まず、お互いが言いたいことを言い、そのうえで妥協点を探るという形を採ります。
言いたいことを言うには、やはり、相手方がいない方が好都合です。

そのため、少なくとも私が知る限りでは、夫婦同席せず、別々に調停委員が話を聞く形を採ることが原則となっています。
例外として、初回の説明時と、調停成立時だけは、夫婦同席を求められることがあります。
しかし、これらについても、弁護士が就いていれば、同席を避けるような配慮をしてもらえることがほとんどです。

以上のとおりなので、私も、「虎に翼」の離婚調停の描写には違和感を持っています。
昔は夫婦同席で調停を行うのが一般的だったのかも知れませんし、単に、映像上の見栄えの都合かも知れません。

ということで、今の離婚調停は、夫婦別々に話を聞いてもらえるのが原則というお話でした。

浅井裕貴弁護士(静岡県弁護士会)

静岡市清水区出身の弁護士。一橋大学・中央大学法科大学院卒業、静岡県弁護士会所属。ネットの誹謗中傷・発信者情報開示請求(意見照会・トレント対応を含む)、相続・遺言、交通事故案件に注力。基本情報技術者の知見を活かし、IT・インターネット分野の法律問題に対応している。