交通事故案件の肝4~MRI必須~
時系列としては若干おかしいですが、交通事故に遭ったその日にすべきことを申し上げておりませんでした。
それは、「MRIを必ず撮ってもらう」ということです。
交通事故で病院に担ぎこまれた際、おそらく、レントゲンは撮ってもらえると思います。レントゲンで骨折等の異常がないと、一安心されると思います。
もちろん、骨折がないということは、重傷である確率が大幅に減ったということなので、めでたいことではあります。
しかし、レントゲンを撮ってもらった後、必ず、MRIも撮ってもらってください。担ぎ込まれた病院・診療所にMRIがない場合、MRIのある病院に紹介状を書いてもらってでもMRIを撮ってもらってください。
なぜなら、レントゲンとMRIでは、写るものが違うからです。
皆様ご承知とは思いますが、改めて、レントゲンでの画像検索と、MRIでの画像検索をして、比較してみてください。
いかがでしょうか。MRIの方はMRIの機械も検索に引っかかりますが、もちろん、MRI画像をご覧ください。MRIとレントゲンでは、見え方が全く異なることを体感していただけると思います。
是非、MRIを撮ってもらってください。
「後遺障害は、事故後しばらくしてから出てくることもある」と言われてはいます。しかし、実際は、事故後しばらくして出てきた症状について後遺障害認定を受けることは、かなり大変です。
本当に、その事故で、その症状が出てきたのかを立証するのが難しいからです。
つまり、症状が出てからMRIを撮ったとしても、実効性があるか否かは微妙なところなのです。
したがって、事故直後のMRIが何より重要ということになります。